大学の道は…

中国古典の中に「修己治人(しゅうこちじん。自らの道徳を磨き万民を統治する)」の教えを説いた『大学』というテキストがあり、今日はその冒頭部分をあらためて読んでみた。『大学』の冒頭にはこのような一節がある。

大学之道、在明明徳、在親民、在止於至善。

大学で学問の総しあげとして学ぶべきことは、輝かしい徳を身につけてそれを〔世界にむけてさらに〕輝かせることであり、〔そうした実践を通して〕民衆が親しみ睦みあうようにすることであり、こうしていつも最高善の境地にふみ止(とど)まることである。
【金谷治訳注『大学・中庸』岩波文庫より】

これは古代中国における大学教育のあり方を説いているので、現在の大学教育にはあまり意味のない教えなのかもしれない。とはいえ、大学で学ぶべき事柄として、自分の人生を充実させるということだけでなく、同時に「民衆が親しみ睦みあうようにする」つまり「他人や社会を幸せにする」ということも挙げられているのはさすがに見識が高いと思う。

私は20代の10年間ほぼ全て東京の大学に在籍していたが、その後の人生では残念ながら、大学で学んだ事柄でまだ世界の人々を幸せにさせられていないし、自分の人生すら十分に充実させられていない。なので、今後は大学で学んだ事柄をもっと有効活用させられるような生き方をしていきたいと思う。

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