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「家族の日本観 変えた先生」

今日(12/18)の朝、仕事の関係で朝日新聞の朝刊記事をざっとチェックしていたら国際面の中に、昨年まで私が務めていた中国の大学・嶺南(れいなん)師範学院の教え子の一人・張戈裕(ちょうかゆう)さん(21)の名前と顔写真が突然目に入ってきてびっくり。何で日本の全国紙の中に突然彼女が出てくるんだ?

記事を読むと、今年で第11回を迎えた「中国人の日本語作文コンクール」のテーマの一つが「私の先生はすごい」だったそうで、張戈裕さんはそのテーマで作文を書き1等賞を取ったそうだ。記事中の一部を引用すると以下のとおり。

「私の先生はすごい。彼一人の力で私の家の歴史を変えたのだ。日本を憎む歴史を」

広東省にある嶺南師範学院3年生の張戈裕さん(21)は、1等賞をとった作文でそう書いた。

受験で志望学部に受からず、仕方なく入った日本語学科。曽祖父を日中戦争で亡くした家庭では、「日本を好きだ」ということは、「道徳」や「家訓」に反することだったという。

その張さんが「戦争があったからすべての日本人が悪いという思考回路がおかしい」と思うようになったのは日本語教師の「矢野先生」と出会ってからだった。

「矢野先生」は日本批判を言われても何も言わず、黙々と日本について教えてくれる人だった。その熱心な指導について話を聞いた両親の態度も微妙に変わった。依然として日本をよく言うことはないが、周囲の人に「娘の専攻は英語」と偽っていた母親は「うちの娘は日本語を勉強しています」とはっきりと言うようになった。

張さんは今、「将来は日本語教師になりたい」と思っているという。

なんと!その作文で書かれていた先生が私のことだった!今年のコンクールでは過去最多の4749本の応募があったそうで、それで1等に入賞するとは全く「後生畏るべし」。

最優秀賞は張晨雨さん 中国人の日本語作文コンクール(朝日新聞デジタル)

ベトナムが来ている!

昨日は年に一度の「日本語教育能力試験」が全国であったようだ。私は大学院(修士)修了後の2011年に働きながら取得した。

それと関連してかはわからないが、今日(10/26)の朝日新聞の朝刊に「心躍る異文化交流 日本語教師になろう!」と題する記事が掲載されていた。

その記事のグラフ中に一つだけ興味深い現象を発見した。それは国内の日本語学習者の内訳の変化だ。文化庁「国内の日本語教育の概要」(2014年度)によると、今こうなっている。

①中国(36.4%)②ベトナム(15.1%)③ネパール(5.6%)④韓国(5.5%) ⑤台湾・フィリピン(それぞれ3.3%)

国内の日本語学習者約18万人のうち、中国人とベトナム人で5割以上を占めるというのが現状。特にベトナム人の増加傾向が顕著だ。

アクラス日本語教育研究所の記事によると、日本語学校及び専門学校にはすでにその波が来ていて、これからは「大学等においても1,2年後には同様の現象が生じるのは、必至」と述べている。

そういえば、上海で働いている中国の友人が「NIKEのスポーツシューズが欲しい」と言ってきたので、アマゾンで適当に注文して送ったがその靴にも「Made in Vietnam」と書いてあったな。

ちなみにベトナムの人口は約9000万人。ベトナム国内の日本語学習者数は2012年の時点で約4万6000人と、中国国内の日本語学数者数約104万人6000人と比較するとまだまだだ(外務省 日本語学習者の多い国・地域

ベトナム人を果たして英語や中国語の方面に振り向かせるだけでなく、日本語にも振り向かせられるか、今微妙な時期に差し掛かっているようだ。