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中医(中国医学)紹介(1)ー中医の「中」は「中国」の意味ではない!

中華中医網(http://www.zhzyw.org/)から「中国医学の簡単な紹介」という記事(http://www.zhzyw.org/zycs/zyjs/jj.html)を要約してご紹介します。

(1)「中医」とは何?

「中医」とは中国の伝統医学を指し、中国古代の人民たちが病気と闘争して得た経験と理論知識がまとめられたものです。現代医学と生物学の新理論・新学説の多くは「中医」を胚胎・萌芽にして成立しています。


(画像出典:http://www.zhzyw.org/zycs/zyjs/jj.html)

(2)「中医」は本来「中国医学」の意味ではない!

「中医」は固有名詞で、「中」の字は「西医(西洋医学)」の「西」の字と区別する意味で使われていることは一見すると明らかです。

そのため「中医」は「伝統的な中国医学」あるいは「中国人の医者」として一般的に理解されています。しかし、歴史的な考証を行っていくと、「中医」の「中」は実際には「中国」を指すものではなかったことがわかります。

(3)中医と『易経』(中国古代の占い書)の思想

前漢の時代(紀元前206年-8年)から「中医」という言葉は使用されていましたが、当時の「中」は「中国」を指すものではありませんでした。

中国古代の占い書『易経』には世界のすべての事象を陰陽の統合として理解する思想が展開されていますが、この考え方は後世の哲学・社会・天文地理・医学等に多大な影響を与えました。

そのため、中国古代の医学理論も人体の陰陽が「中和」を保持してこそバランスがとれて病気にかからない、という考え方を基礎に成立しています。陰陽のバランスが一旦崩れれば、必ず病気にかかることになります。

(4)中医の「中」は「中和」を意味していた!

中医の医者は「『中』を保ち『一』を守って百病を治す」という考え方をしますが、これは身体が「陽燥」や「陰虚」ではなく、常に「中和の気」を保持している状態ならば、百病は全て消え去るという意味です。そのため中医の「中」は本来「中和」を意味する言葉だったのです。

(続く)