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中身の白いドラゴンフルーツVS中身の赤いドラゴンフルーツ…中国人はなぜ「赤い」方を選ぶのか?

2017年12月13日、中華養生網がドラゴンフルーツについて、中身の赤いものと白いもののうち、中国人は前者を選んで購入しやすいと論じ、その妥当性を分析する記事を掲載した。

●中身が「赤」と「白」という違いはあるが、栄養価に違いはない

近年中身の赤いドラゴンフルーツは「アントシアニン(植物の花・果実等に含まれる色素群)を豊富に含んでいる」「血液中の赤血球を増加できる」等の宣伝句により、中身の白いものより栄養価が高いとされ、「果物の上流社会」にまで登りつめている。

しかし、これは全部売り手の「ワナ」にすぎない。赤か白かにかかわらず、どちらにもビタミン、食物繊維等の栄養物質が含まれており、大差はない。赤いほうが栄養価が高いというのはただのセールス上の宣伝手段にしかすぎない。

●中身の赤いものと白いものの違いは「糖度」と「産地」にある

強いて違いを挙げるなら、両者には糖度と産地の上では確かに区別がある。中身の赤いドラゴンフルーツは糖度が比較的高く、甘みも強い。白いものは甘みが比較的弱く、味がやや薄い。

中身の白いドラゴンフルーツは中国南部で多く栽培されており、国産だ。中身の赤いものは中国で人気が出始めたとき、多くはベトナム等の東南アジアから輸入しており(外国産)、価格が比較的高い。しかし、最近では中身の赤いものも中国国内で多く栽培されるようになっており、両者に違いは少なくなっている。

●中身の赤いドラゴンフルーツは「アントシアニンが豊富」という誤解

インターネット上には「中身の赤いドラゴンフルーツ」に関する以下のような驚き(いぶかり)の声が溢れている。

「朝に中身の赤いドラゴンフルーツを食べたら晩に赤い便が出た!」
「中身の赤いドラゴンフルーツを食べたらおしっこが赤くなった!」
「妊婦が中身の赤いドラゴンフルーツを食べたら便器まるまるの血便が出てきた」

こうした声について、ある人は中身の赤いドラゴンフルーツには老化を防止できる色素「アントシアン」が豊富に含まれているからだと説明する。しかし実際にはアントシアンは中身の赤いドラゴンフルーツの「皮」の部分にしか含まれておらず、果肉が赤いのは「ベータシアニン」という色素が多いからだ。

ベータシアニンは植物色素の一つで、抗酸化・抗炎症作用があるが、人体には分解して代謝されにくい。摂取された後は多くが大便・小便、さらには汗として体外に排出されてしまう。われわれの便が赤くなってしまうのはこうしたわけだ。また果肉が赤いから「血液中の 赤血球を増加できる」というのは全くのでたらめにすぎない。

●中身の白いドラゴンフルーツは便秘に有効

「ベータシアニン」を補充したければ、中身の赤いドラゴンフルーツを食べたほうがよい。しかし、これは中身の白いドラゴンフルーツが「負けた」ことを意味しない。

食物繊維の含有量の上では中身の白いもののほうが多い。100グラムあたりの中身の白いドラゴンフルーツには約2グラムの食物繊維が含まれており、中身の赤いものの1.3グラムより多く、りんごの1.6グラムよりも多い。食物繊維は胃の蠕動(ぜんどう)運動を助け、排便を促進できる。そのため便秘がちな人は中身の白いドラゴンフルーツをたくさん食べたほうがよい。

このほか、中身の赤いドラゴンフルーツは糖度が比較的高いため、糖尿病患者が食べるのはよくない。どうしても食べたいときには中身の白いドラゴンフルーツを少し食べたほうがいいだろう。

中華養生網「白心火龙果VS红心火龙果 拉出的便便都是红的?」(2017-12-13)